知り合いから大量のゆずを頂いた。
実家で採れたものらしいので、つまり糸魚川産のゆずだ。
果物大量消費ときたら、シロップだ。
砂糖漬けにしてしまえば、やつら果物は保存期間が信じられないほど伸びる。
ふつうに保存して2ヶ月ほど。
本気を出せば(本気を出すのはゆずではなく僕だが)、半年くらいは保つ。
すご過ぎないか人類の知恵。
砂糖漬け、塩漬けを発明した人には、一生かけて恩を返していきたい。
もし、「我こそが砂糖漬けの発明者なり。」という方は申し出てほしい。
取り急ぎ、粗品を送らせていただく。
前置きがだいぶ長くなったが、さくっと “ゆずジンジャーシロップ” のレシピを書いておく。
もう詳しい作り方は良いから、材料と工程をざっくり見たいという方はここだけ見ればよい。
ここだけスクショするなり、メモ帳にコピーするなりすると非常に便利だ。
そして、友達や家族にも共有していただければ幸甚である。
目次
ゆずジンジャーシロップのレシピ
【準備するもの】
- 鍋
- 保存瓶
- 包丁
- まな板
【材料】
- ゆず 500g
- グラニュー糖 500g
- 生姜 30g
概要だけ知りたい方のために書いてしまうと、煮沸消毒した保存瓶に、千切りしたゆずと生姜、それからグラニュー糖をぶちこむだけ。
たまにひっくり返したり振ったりして、グラニュー糖を全体に絡めながら、2〜3日おけば完成。
ああ、書いてしまった。
この記事は用済みです、という方はここでさようなら、また会いましょう。
スクショなりコピペするなりして、ゆずジンジャーシロップ作りに励んでいただければ幸いだ。
あ、友達や家族に紹介するのも忘れないように。
ゆずジンジャーシロップの詳しい作り方
ここからは、ゆずジンジャーシロップの詳しい作り方を順を追って書いていく。
言ってしまえば、カフェ店主である僕が見返すための単なる備忘録だ。
とはいえ、備忘録だからこそ信用していただきたい。
もし、自分が見返すための記録にでたらめを書いていたら、それはばかである。
鍋を煮沸消毒する
沸騰した鍋に瓶を入れる、もちろん蓋も。
嘘だ、鍋は沸騰しない。
沸騰するのは鍋に入っている水である。
そんなことを言っている間に煮沸できたら、取り出してキッチンペーパーでしっかり拭く。
当然、熱した瓶は信じられないほど熱いので、火傷には気を付けてほしい。
ゆずの皮を剥く
ゆずは水で洗って、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ってほしい。
水気を拭き取ることが何よりも大事だ、ということをここで頭に叩き込んでおく。
さもなければ雑菌が繁殖しやすくなり、味が落ちたり、カビが落ちたりするリスクが高まる。
ゆずの皮は包丁で十字に切れ込みを入れると、意外と綺麗に剥ける。
意外と、なのでめちゃくちゃ綺麗に剥けるわけではないと知っておくと、期待値調整ができてメンタルに良い。
ゆずの皮を千切りにする
ゆずの皮は頑張って千切りにする。
他の方のレシピも調べてみたところ短冊切りでも良さそうだが、僕は千切りにした。
カフェ店主の沽券にかかわるためである。
飲食やってるのに千切りもできねえのか、と思われたくないからである。
みなさんはくれぐれも無理に千切りをして怪我をされませんように……。
ゆずの実を半分に切る
ゆずの実は、このような形で半分に切る。
言葉で説明しようとしたがちょっとどう言えば良いのかわからなかった。
写真が記事に載せられる時代でよかった。
2000年頃なら画像なんて載せていたら、一向にページが読み込まれなかった。
文明の進歩に感謝である。
ちなみに、種はできるだけ取り除いておくとシロップを使う時に楽だが、どちらでもいい。
先に楽をしたいか、後に楽をしたいかという生き方の話になってくる。
好物を取っておくタイプの方は、ぜひ種をしっかりと取っていただくと気持ちよく過ごせる。
生姜を千切りにする
生姜は皮を剥いて、千切りにしていただきたい。
これはどうも千切りが良さそうな気がしているが、見た目のことを気にしなければ、細かければなんでも大丈夫だ。
とにかく砂糖に触れる表面積を増やしてもらうことが肝心だ。
生姜のエキスがしっかりと引き出されて、ジンジャーな感じになるからだ。
ここを疎かにすると、ジンジャー感がなくなってしまう。
生姜が好きじゃない方は、あえて粗く切るとよいだろう。
もっといえば、生姜を入れなければよいだろう。
材料を層になるように瓶に詰める
ここまでできたら、あとは切った材料を保存瓶に詰めていくだけだ。
ゆずの皮、実、生姜、グラニュー糖、そしてゆずの皮、実……と層になるように重ねていこう。
ここまでの工程を思い出して、ゆずと生姜とともに思い出を重ねていこう。
そして、あの大切な人の面影も重ねていこう。
しっかり重ねたら、蓋をきつく締めて、抱きしめて大切に胸の中に閉まってほしい。
嘘だ。
本当は、日の当たらない冷暗所に置いておいてほしい。
2〜3日待ったら完成
2〜3日、冷暗所にて保管しておけば、ゆずジンジャーシロップの完成だ。
一日おきくらいに瓶をひっくり返したり、振ったりして全体に砂糖を浸透させるとなおよい。
他の方の作り方を見てみると、中には一週間ほど置くというものもある。
しかし、僕が作って飲んでみた感じ、2〜3日で十分な気がしている。
もちろん、切り方や気温などにも左右されると思うので、あくまで参考程度に。
ゆずジンジャーシロップの飲み方
ゆずジンジャーシロップが出来上がったら、あとは思うがままに飲むだけである。
思うがままに、といっても瓶のままでかぶ飲み一気飲みはよしていただきたい。
血糖値スパイクで、キマッてしまうからだ。
ここではそんなことにならないように、正しくそして美味しい飲み方をご紹介しておこう。
お湯で割る “ホットゆずジンジャー”
これを読んでいるのが冬だとしたら、おそらくお湯で割るのが一番よかろう。
よかろうもん。
ゆずジンジャーシロップ25ml、お湯120ml、ゆずと生姜の千切りをお好みで散らして。
この分量を基準に、お好みの濃さになるようにお湯の量を調整いただければ幸いだ。
僕は、あなたの好みまでは把握をしていない。
お水で割る “アイスゆずジンジャー”
ゆずジンジャーシロップをお水で割る、というのもこれまた乙なものである。
ただお水で割るだけでなく、ちょっとした工夫を加えてやるとこいつは化ける。
ゆずジンジャーシロップ40ml、ガムシロップ半個、お水120ml、氷適量、ゆずと生姜の千切りをお好みで。
それにしても、「お湯」に合わせて「お水」と表記してみたが、「お水」のほうが明らかに丁寧に感じるのはなぜだろうか。
なぜなのだろうか。
炭酸水で割る “ゆずジンジャーソーダ”
こちらは上のアイスゆずジンジャーの水を炭酸水に変えただけのレシピだ。
くれぐれも手抜きをしたわけではない。
ゆずジンジャーシロップ40ml、ガムシロップ半個、炭酸水120ml、氷適量、ゆずと生姜の千切りをお好みで。
なぜ、水を炭酸水に変えただけのレシピを改まって紹介したのか。
ゆずジンジャーソーダは、最高に美味しいからだ。
自家製シロップ作り、ハマると奥が深い
最近、ゆずやみかんを大量に頂くので、自家製シロップ作りに精が出る。
今回はゆずに生姜を入れたが、そのほかに蜂蜜やスパイスを入れたり、砂糖の種類もいろいろなので組み合わせは無限大。
無限過ぎて困ってしまうが、それもまた一興。
みかんシロップも色々試しているので、これだ!というものができたら紹介したい。